BLOGブログ
2021.09.15

不倫夫が養育費を払ってくれません

家を出て行った夫・浩一さんと、3人の子育てをする妻・陽子さん。
いよいよ離婚調停成立です。

前回のお話
調停調書の内容は、
・2人が離婚すること
・3人の子どもの親権者を母・陽子さんとすること
・子どもの養育費として、浩一さんから陽子さんへ、調停成立の翌月から子どもがそれぞれ20歳になるまで、毎月2万円支払うこと
・浩一さんと子どもの面会交流は月1回とすること
・浩一さんから陽子さんへ慰謝料150万円を支払うこと 50万円ずつ3回払い
・浩一さんから陽子さんへ引っ越し代の実費を支払うこと

陽子さんは、裁判所から発行された離婚調停調書を持って、市役所に離婚届を出しに行きました。
それから、家庭裁判所に子の氏の変更許可の申立を行い、陽子さんも子どももみんな陽子さんの旧姓になりました。戸籍も陽子さんのところに入りました。
何もしないでおくと、子どもはもとの姓のままとなり、戸籍も浩一さんのところに入ったままになるのです。

陽子さんと子どもたちは、子どもたちが転校せずに済むように、近くのアパートを借りて暮らし始めました。陽子さんも以前と変わらずパートを続けています。ぜいたくはできませんが、浩一さんからも養育費と最初の慰謝料の振り込みがあったので、生活は成り立っています。
子どもたちは調停調書の通り、月に1回浩一さんに会いに行っています。
浩一さんの裏切りを完全に許すことはできないけれど、きちんと義務は果たしている。
今はただ、子どもたちに不自由をさせないように…
陽子さんはそんな気持ちで、女手一つで子育てに奮闘していました。

ところが、半年が経ったころ、浩一さんからの養育費の支払いがストップしてしまいました。
慰謝料についても、2回目、3回目の支払い期限を過ぎたのですが、支払われていません。
子どもたちとの面会交流も、最近はまったく行っていません。

陽子さんから浩一さんにいくらLINEを送っても返信が来ないし、電話にも出ません。
さすがに生活が限界にきていました。

陽子さんは、弁護士に相談し、まず裁判所を通して浩一さんに「履行勧告」を行いました。
浩一さんのもとへ届いてはいるものの、何の反応もありません。
履行勧告は、支払いの義務がある者に対し、裁判所から支払いを促すもので、強制力はありません。裁判所から督促が届いたとなると、支払う人もいるのですが・・・

弁護士は、履行勧告で支払いがなければ、強制執行するしかないと言っていました。
このままでは、陽子さんたちの生活が成り立ちません。
陽子さんは、強制執行の手続きに踏み切ることにしました。
2021.09.01

不倫夫との離婚調停成立

そしてさらに1か月後、3回目の調停の日を迎えた。

前回のお話
浩一さん「不倫はしていないですけど、黙って出て行ったことは事実です。そこに対しては、慰謝料を払うことも考えています。ただ、本当に手持ちがない。慰謝料って、分割払いもできるんですか。」

調停委員「慰謝料は分割払いとすることもできますよ。提出していただいた預金通帳とマンション関係の書類を拝見すると、たしかに慰謝料の支払いは難しいですね。マンションは査定額より残ローンが若干上回ってる。そうなると、マンションを維持するか売却するかは話し合うとして、養育費や慰謝料を十分に払えない代わりに、残ローンはそのまま浩一さんがお支払いされるということにしてはどうでしょうか。」

浩一さん「そうですね。そうするしかないですよね」

調停委員は浩一さんを退出させ、陽子さんを呼び出した。
浩一さんに説明した内容を、陽子さんにも説明した。

陽子さん「あの人こんなにお金ないの!?事業の立ち上げに使ったんですね…」

陽子さんショックで黙り込む。

弁護士「養育費算定表によると、浩一さんの年収が175万円、陽子さん年収0ということで、お子さん3人で月4~6万円になりますよね。そこは最低限払ってもらいたいです。家については、浩一さんに負債がある状態で養育費や慰謝料の支払いが重なると、支払不能に陥るというリスクがありますよね。売却してもらって構わないんですが、円満に夫婦生活が続いていれば発生しなかった引っ越し費用やその後の家賃が陽子さん側にかかることになります。引っ越し費用の実費と慰謝料150万円は分割でもいいので150万円は払ってほしいと思います。」

調停委員「わかりました。浩一さんに伝えてみます。」
     
浩一さん「子どもたちのことを思えば仕方ないと思います。子どもたちには会いたいですしね。」

調停員「お話がまとまりそうでよかったです。では、お子さんとの面会交流のことなども決めて、終わりとしましょう。」

なんとか話し合いがつきそうですね。
ただ、浩一さんが、お金をきちんと払ってくれるかが心配です…

最高裁判所 養育費・婚姻費用算定表
2021.08.18

不倫夫が調停にやって来た

不倫をしている旦那さんへの離婚調停を申し立てた陽子さん。
いよいよ初めての調停の日を迎えました。

前回のお話
ところが、待てど暮らせど旦那さんはやって来ない。

調停委員「今日はひとまず、陽子さんのお話を伺って、次回の日程を決めましょう。」

陽子さんは、親権は自分にしたいこと、養育費と慰謝料を払ってほしいこと、旦那さん名義のマンションがあることを伝えた。

一か月後の調停の日。
旦那さんが裁判所へやって来た。
離婚調停は、当事者同士が直接顔を合わせないように、それぞれが順番に調停室に呼ばれて調停委員が話を聞く。

夫・浩一さん「妻は不倫を疑っているようですが、そのような事実はありません。新規事業を立ち上げるって、大変なんですよ。寝る暇もないくらい。妻はろくに働いたこともないから、そういうことがわからないんですよ。僕が家に帰っても、やれ今日は子どものことでこんなに大変だったとか、やれあなたは外に出てていいわよね、とか。そんなこと言われるために家に帰るんだったら、事務所に寝泊まりしたほうがいいや、時間ももったいないし、ってなったんです。
離婚は僕も賛成です。もう彼女とはやっていけない。もちろん子どもには会いたいし、養育費は父親としての義務なので払います。ただ、僕も今事業を始めたばかりで、手持ちがありません。」

陽子さん「一緒に事業やってる女性は独身ですよ。男女が同じ部屋に寝泊まりって、何もないわけがないじゃないですか。それに、以前友達が、陽子の旦那さんが女性と手をつないで歩いてたよって教えてくれたことがあるんです。私は、夫が出て行ってから、いや出ていく前も、ずっと一人で三人の子を育ててるんです。それで二人がのうのうと幸せになるなんて許せない。養育費は当たり前ですけど、慰謝料も絶対に払ってもらいたいです。」

弁護士「不貞の慰謝料の相場は150万円くらいですよね。こちらは裁判になれば、証言してくれる人もいるので、そのくらいは請求したいです。」

調停委員「事情はわかりました。ただ、お金のないところからは取れないので、次回の調停の日までに、お互いの預金口座の写しを提出してもらうことにしたいと思います。
それから、浩一さん名義のマンションもありましたね。マンションの財産分与についても話し合いたいので、浩一さんは、不動産の登記簿と、ローンの残額がわかるもの、それからどこかで査定を取ってもらって、査定書を提出してもらうことにしましょう」

その内容を、今度は浩一さんを呼び出して、調停委員から伝えた。

浩一さん「わかりました。でも、まだローンもそれなりに残ってるんで、マンションを売ってもトントンくらいになっちゃうと思いますけど」

旦那さんは不倫を認めていないし、お金もなさそう…
その上、住宅ローンが残っているみたい。
一体、どうなっちゃうんでしょうか。
2021.08.04

夫が帰ってこなくなりました

夫が帰ってこなくなってから一週間。
ラインを送っても、既読すらつかない。

一か月前、新しい事業を手伝うことにしたと言って、夫は勝手に仕事を辞めてきた。
それから、夫は仕事を理由に、たびたび家に帰ってこない日があった。
どうも、新しい事業を一緒にやっている女性と、不倫をしているようだ。

子どもが3人いるのに、生活費ももらえない。
児童手当も夫の口座に入っている。
長男は重度の知的障害を持っており、三男はまだ生まれたばかりの赤ちゃんだ。
この状況で不倫をするなんて、許せない。
ヨリを戻す気なんてないけど、連絡がつかないので離婚の手続きもできない。
どうしたらいいんだろう…

そうして、陽子さんは白樺法律事務所へやって来た。
弁護士「話し合いで離婚届に判をついて提出する協議離婚ができなければ、裁判所を通して話し合う離婚調停を起こすことになります。それでも合意が取れなければ裁判官が判断を下す審判、さらに不服がある場合、訴訟を起こして裁判官に判決を出してもらうことになります。
調停は家庭裁判所に申し立て、裁判所から調停申立書を相手方の住所に送ることになります。いま、ご主人の居場所がわからない状態ですので、就業先に送るという手段もあります。」

陽子さん「会社の住所ならわかります。」

弁護士「離婚の意思が固まっているのであれば、決めることは主に子どものことと、お金のことになります。親権をどうするか。子どもとの面会についてどうするか。養育費はいくらで、いつまでとするか。家や貯金、保険など夫婦で築いた財産をどう分けるか。そういったことを、調停委員と呼ばれる法律職や学校の校長先生、民生委員など豊富な見識を持った方が調整役となって、話し合っていきます。」

陽子さん「親権は当然私が取りたいです。でも、子どもたちにとっては父親はあの人なので、
月に1回くらいは会いに行かせてあげたいかな。養育費はいくらもらってもいいくらい!
いま、ローンで買った家に住んでいるけど、それはどうなるんでしょうか。」

弁護士「陽子さんが理解ある女性で、ご主人は良かったですね。元夫に子どもを会わせるなんて!という方もけっこういらっしゃるんですよ。
養育費についてはお互いの収入や子どもの人数、年齢による「算定表」というひとつの基準が、裁判所によって示されているので、基本的にはこれに基づいて決めることになります。
家については、夫婦で築いた財産は基本的に半分こということになるんですが、家はパックリ割るわけにいかないので難しい。どちらかが住み続けて、その時の査定額からローン
残額を引いた金額の半分をもう一方に現金で渡すとか、家を売却してローン返済に充て、残りを分けるとか、そういうやり方がありますね。」

陽子さん「なるほど~。子どもを転校させたくないけど、夫名義の家に住み続けるっていうのもちょっと抵抗あります。たしかローンはまだ10年以上は残ってるんじゃなかったかしら…夫が払ってるから、正確な金額はわからないけど…」

弁護士「そのあたりも明確にして、どうするかを話し合っていきましょう」

陽子さん「あと、あの人は勝手に出て行って女性と不倫していたなんて…子ども3人いるのに信じられない。慰謝料も払ってくれないと」

弁護士「そうですよね。不貞の慰謝料も請求しましょう」

そうして、弁護士は陽子さんの離婚調停申立書を作りました。
相手方となる旦那さんの住所は住民票上一緒ですが、居場所がわからないので、ひとまず就業先である会社に送ることにしてほしいという上申書も併せて家庭裁判所に提出しました。

調停の日は1か月半後に決まりました。
旦那さんは話し合いの場に出てくるでしょうか…
2021.07.21

おばあちゃんを詐欺から救え!

「てるえさん、新しいおふとん買ったんですか」
訪問介護のスタッフの高橋さんがてるえさんの家を3日ぶりに訪れると、押し入れの前に立派な新品のいかにも高そうな布団が積まれているのが目に入った。
ひもでくくられたままで、手をつけていないようだ。

実はてるえさん、以前2度にわたってオレオレ詐欺で、60万円ほどの被害に遭っている。てるえさんは少し認知症になっているようで、自分のお金の管理ができていなかった。お金がどこにあるかもわからないし、家の中も足の踏み場もないくらいで、いわゆる「ゴミ屋敷」状態になっていた。積み上げられたゴミの中から、税金の督促状が見つかったこともある。

この布団は、訪問販売で押し売りされたんじゃないか。

嫌な予感がした高橋さんは、慌てて法テラスへ電話をかけた。
そうして、白樺法律事務所につながった。

弁護士「てるえさんに判断能力があるかどうかですね。判断能力のない人がした契約は無効になります。お話を伺っていると、認知症が進んでいて、判断能力が十分じゃない可能性が高いように思います。一度、認知症の診断を取ってみてください。」

てるえさんは、高橋さんと一緒に病院へ行き、認知症の診断を受けた。
診断書には「認知症…支援を受けなければ、契約等の意味・内容を自ら理解し、判断することができない」と書かれていた。

弁護士「てるえさんは、『保佐相当』ですね。裁判所に保佐開始申立をすれば、裁判所が弁護士や司法書士などの専門家から、保佐人になる適任者を選任してくれます。」

高橋さん「保佐人…その人をつけると、どうなるんですか?」

弁護士「成年後見制度にもその方の判断能力によって後見、保佐、補助と三段階あります。後見は、小さい子どもの親のように、すべての行為を代わりに行う権限がありますが、保佐や補助は、裁判所が決めた行為に代理権、本人がした行為に保佐人・補助人の同意がなければ成立しない『同意権』、本人がした行為を取り消せる『取消権』が与えられます。つまり、今後は、てるえさんが詐欺による契約をしたとしても、保佐人が取り消すことができるし、大きなお金が動く契約は、保佐人が代わりに行ったり、保佐人の同意がなければできないとすることができます」

高橋さん「それは安心ですね。てるえさんは一人で身の回りのことをするのが大変になってきているので、施設に入った方がいいんじゃないかと思っているんです。唯一の親族である息子さんは遠方に住んでいる上に身体も不自由みたいで、誰かおふくろの面倒をみてくれればなあなんて言っていましたし…」

弁護士「それならなおさら保佐人をつけたほうがいいですね。保佐人がいれば、施設入所の契約も、代わりにやってもらえますよ」

弁護士は、家庭裁判所に保佐開始申立を行った。
一度、裁判所へてるえさんと弁護士が面接へ行き、てるえさんの判断能力の確認や、成年後見の仕組みについての説明があった。
裁判所の調査官「お布団を買ったことは覚えていますか」
てるえさん「ああ、お布団屋さんのお兄さんが来て、お布団を置いていったわよ」
一同 (笑) 
弁護士「てるえさん、お布団屋さんはてるえさんをだまして、お布団を買わせたんですよ。でも、これからは保佐人の方がてるえさんのお金の管理や契約をしてくれるので、こういったことはありません。安心してくださいね」

それから2週間くらいして、市内の司法書士が保佐人に選ばれた。
保佐人は、成年後見制度の経験が豊富な先生だった。

ところで、詐欺で買わされたピカピカなお布団はというと…
てるえさんに、弁護士が布団屋さんに、認知症の診断が出ていて、判断能力がない状態での契約は無効だと主張し、布団を返品し、代金を半額返金してもらった。

その後のある日…
「こんにちは~、お掃除にまいりました~!」
訪問介護高橋さん「はいはーい、どうぞー。よろしくお願いします」
てるえさん「高橋さん、うちにあげていいの?また詐欺じゃない?」
高橋さん「違いますよ、こんどは、ちゃんと保佐人の先生が頼んでくれたお掃除屋さんです」

保佐人が清掃業者さんと契約をして、ゴミ屋敷状態だったお家がスッキリ整頓された。
今は、高橋さんと相談して、今後てるえさんが気持ちよく過ごせそうな施設を探しているそうだ。

ひとり暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんを狙った詐欺も多いとよく聞きます。
お金の管理も、身の回りのことも、任せられる専門家がいれば、安心ですね。
2021.07.15

3年前に日本人の旦那さんが亡くなったのですが…

「実は、うちのやつのことなんですけどね…」
相続問題で依頼を受けている男性から、電話が入った。
「いま、一緒に暮らしているんですけど。籍は入れてないんで、内縁の妻というんですか。タイ人なんですけどね。もうすぐビザが切れちゃうんですよ。前の旦那さんが3年くらい前に亡くなって、何にもせず今まで来たらしいんですね。」

数日後、内縁の夫妻が事務所へやってきた。
行政書士「それじゃ、在留カードを見せてください。」
日本人の配偶者等 3年 在留期限 2021年5月16日

在留期限は3か月後。
日本人の配偶者等という在留資格は、その名の通り日本人の配偶者や、日本人の特別養子、日本人の子として生まれた方が取得できる在留資格。
日本人配偶者と離婚したり、死別した場合は、1週間以内に入国管理局(以下、入管)へその旨を届け出なければ罰金の対象となり、6か月間ほかの在留資格に変更したり、ほかの日本人と結婚しない場合は、在留資格取り消しの対象となる。

行政書士「旦那さんが亡くなったとき、入管に言いましたか?」
内妻「言わなきゃいけないの?知らなかった」

入管は、納税の状況を厳しく見るけれども、どうかな…?
内妻「よくわからない」
内夫「税金の紙は来ているのは見たことあるんですけどね、払ってないと思う」
内妻「うん、払ったことない」

給与明細を見ると、所得税は天引きされていますが、住民税は0になっていた。
市から納付書が届いているはずで、ずっと払ってないんじゃないかな…

内夫「これを一気に払うのは難しいです」

なんでも、内妻の方は、工場で正社員として働いているが、コロナ禍で収入が激減、内夫の方もコロナで職を失い、日雇い労働。もとはといえば、内夫は生活困窮の窓口から、うちの事務所につながった依頼者さんだったのだ。
収入も不安定だし、結婚は考えていないよう。

行政書士「そうなると、内妻さんのビザは、いわゆる『離婚定住』に変更することでいくしかないですね。離婚定住や死別定住というのは、日本人の配偶者の方と別れたあとも、日本にいるべき理由がある方が取得できるビザなんです。お子さんがいると、日本人の子どもを育てているということで認められやすいんですが、お子さんがいらっしゃらないということなので、なかなか難しい。これからも日本にいたい理由をしっかり説明していかないといけないので、今までの旦那さんとの結婚生活や、今の仕事のこと、これからも日本にいたい理由など、いろいろ聞いていいですか」
内妻「はい」

そうしてインタビューは始まった。
旦那さんはかなり年上の方で、内妻さんのことを娘のように可愛がってくれたこと。
旦那さんはお料理が得意で、日本料理の作り方を教えてくれたこと。
旦那さんは具合が悪くなっていって、ガンで入院したこと。毎日看病に行ったこと。
最愛の旦那さんが亡くなってから、日本のお寺とタイのお寺にお骨を納めに行ったこと。
日本にいる親せきを頼って地方から首都圏へ来て、工場で働き始めたこと。

行政書士は、こうした内容を理由書にまとめました。
税金を一気に納めることは難しかったので、市役所へ行き、分割納付の誓約をし、誓約書を添付しました。
旦那さんが亡くなったことを入管に届け出なかったこと、税金を滞納していたことの反省文を書きました。
これらとともに、「日本人の配偶者等」から「定住者」への在留資格変更許可申請書を、入管へ出しました。

それから約1か月後のこと…
入管から、在留資格変更「許可」のお知らせが!
結果は、「定住者1年」でした。

あまり大きな声では言えませんが、初めて事務所に来たとき、内夫さんは頼りない感じで、内妻さんは少しあきれているような感じでした。
ただ、ビザの変更にあたって、内夫さんがとても頑張ってくれて、内妻さんはそのことに心を打たれたようで、二人の仲が深まっていました。

ひとまず1年、日本で一緒に暮らせることになって、本当によかった。また、1年後にビザの更新があるけど、コロナが落ち着いて、二人の暮らしがますます安定して幸せなものになるといいな。
2021.07.08

ご挨拶

はじめまして。
白樺法律事務所/白樺行政書士事務所の看板鹿(?)のユクです。
ユクとは、アイヌ語でエゾシカの意味。
行政書士が北海道出身で、僕とエゾフクロウのカムイ(アイヌ語で神様の意味)を事務所の守り神にしたんだって。

事務所には、日々さまざまな相談ごとを抱えた方々がいらっしゃいます。
どうしたら相談に来られた方の心が軽くなるか?どんな方向で進めていくのか?
弁護士や行政書士も、日々試行錯誤しているようです。
その中で感じたことなどを、つづっていきたいと思います。